無料ツールが向いていそうなプロジェクト

無料ツールって最近よく聞くけど無料ツールが向いているプロジェクトってどんなものだろう?
ツールや技術の選択をする際にはまず強み、弱みなどの特徴を洗い出してみると見えてくることがあります。
無料ツールの強みを考えてみましょう。
・導入時の学習コストが低い ・作業者を選ばない ・早く導入できる
また弱みとしては以下になります。
・拡張性に限界がある ・1社が開発していることが多いので終了リスクがある ・ユーザーが少ないため情報も少ない ・オプションをつけると結局コストはかかってきていつの間にか割高になることもしばしば
これらざっくり見てどんなものが思いつくでしょうか。
私が無料ツールについて向いているプロジェクトを聞かれた際にはこう答えています。
・まだ事業が伸びるか確定していないスタートアップ
・技術者を雇う予算がないプロジェクト
・とにかく形さえあれば良いプロジェクト
・商品に圧倒的な知名度がありSEOを考える必要がなく無料ツールの機能で完結できるサイト
これらのプロジェクトは無料ツールの強みを活かせ、弱みに関してもリスクが軽減されると思います。特に時間や人の問題でプロジェクトの進行が遅れてしまうとビジネスチャンスを逃すことにもなるのでこれらを解消できるのは強力ですね。
ウェブ制作でのサイト構築の強みと向いているプロジェクト
ウェブ制作でも強みと弱みを出してみましょう。
ウェブ制作の強みとしては
・拡張性がある、限界値はブラウザやOSに依存する ・汎用性が高い→人材確保も比較的やりやすい ・デザインの自由度も高い、ブランディングしやすい ・言語の開発終了は会社のプロジェクト終了に比べて起こりにくいため安定性がある ・柔軟性が高いためSEOや編集などの施策が打ちやすい
弱みとしては
・導入時、運用時のコスト(時間、お金)がかかる ・人材を選ぶようになる(技術面) ・臨時のメンテナンスも発生する
ではウェブ制作者にサイト制作を依頼するのが良いプロジェクトはどんなものでしょうか。
・長期的(最低でも1年を目安)に運用することがほぼ決まっている場合
・予算が取れる場合
・SEO対策が必要な場合
・ブランディングを進めたい場合
・事業やプロジェクトが売上に結びついている場合
これらのうち1つまたは複数当てはまればウェブ制作を検討しても良いと思います。既存の企業サイトや事業サイトはこれらに当てはまることが多い印象ですね。理由としては既に利益が出ているプロジェクトなので腰を据えて売上やブランディングを伸ばしていく必要があるフェーズに入っているからだと思います。もちろんスタートアップでもホームページやシステムありきで立ち上げる戦略もおすすめです。(DXと言われるものもウェブシステムを絡めることが多い気がします)
主役はプロジェクト|目的は純利益
最後に作り方や手法はあくまでも手段に過ぎないということを整理してみたいと思います。
プロジェクトを進めていくといつの間にか何のためにやっているのかがぶれてしまうことがあります。「もっとカッコ良くしたい」「いまいちセンスがなぁ〜」「とにかく最新技術を導入したい」などなど危険ワード(具体的でなく個人の感覚が強い要望や批判)がミーティングで出たら要注意です。プロジェクトにもよりますが大抵の企業活動は最終的に純利益をどう上げていくかそのために何をやるか←ここでサイトやシステムを作っていることが多いと思います。そのためにミーティングでやるべきは「このサイトはなんのために作っているんだっけ?」「方向性は合っている?」などの目的を定期的に確認することです。たとえ無料ツールで作ったとしてもその人の人件費はかかっています。
純利益を上げるためにはどうしたらいいんだろう?
これを常に頭の片隅に置きながら、サイト制作やプロジェクトの進行を進めると、私の経験では目的を達成することが多いです。
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