ウェブ制作を学ぶにあたってネットの情報、本の情報があります。
この2つはどちらがいいというのではなくそれぞれに特性があることを知っておくことが大切だと思います。これを知っているかどうかでかなり学習の効率も変わるのではと思います。
本を買うのはコスパが悪い!?良い!?

技術書って高いわよね〜、やっぱりネットの情報だけで頑張った方がコスパいいわよね!

いやいやもっともコスパの良いのは書籍とも言われていて、技術書も同じことが言えるよ!
これは誰しもが通る道ですね。まれに本当にネットだけで完結していそうな方もいますがこれには「検索スキル」「問題の切り分けスキル」「言語能力の高さ」「英語スキル」などを高レベルで取得している必要があると言えます。
ネットの情報は玉石混合
スマホ普及率が進んだ今は常識になりつつありますが、無意識にネット上の情報に触れているとそれが真実かのように入ってきてしまう(信じてしまう)ことがあります。これはニュースなどでも危険ですが、学習している時にもリスクになります。
特に変化の大きいプログラミングの世界です。2〜3年革命的に流行ってみんな使っていたフレームワークがいつの間にか廃れていたということも珍しくありません。そう言った状況で情報が古いものも検索すると普通に出てきたりします。期間を指定すれば弾くこともできますが、その情報が本当に使えるかどうかというのは良くも悪くも精査されていないのがネット上の情報です。なのでよくあるのが特殊な環境での事例を真似しようとして自分の環境ではエラーが出まくって時間が溶けたというのはよくある話です。
書籍の情報は精査されまとまっている
書籍、特に出版社から出ているものは情報のレベルが高いです。これは筆者+出版社のチームで校正などの工程を経て、これは多くの人に役に立つだろうということで練られたものがまとめられているからです。なので文章も読みやすかったり、体系的にまとめられていたり、そもそも需要のあるジャンルだったりと、ある程度出版社としても売れるという想定があって出されているので安心感があります。ただネットのように気軽に修正できない、文章が自分に合わず読みづらいなど書籍が全て良いというわけでもありません。それを加味しても情報の精度が高いというのは
・自分の時間が削られずに済む
・学習時に踏まなくていいバグを避けられる
・スムーズに学習が進む
などのメリットがあるため決してコスパが悪いものではありません。
むしろ書籍代を出してくれる会社があるくらいですからやはりコスパは良い方なんです。
どう使い分けるか?
私の場合でケース別に紹介してみたいと思います。これはあくまで私の私見なので自分に合った形を探し続けてくださいね。
新しい技術に触れる時
まずは動いているものを見たり、動かした方が理解できるタイプなので動画コンテンツがあれば最優先でそれを見て動かせそうなら実際になんとなく動かします。
その時バグなどで動かない場合、ネット上の情報を15分くらい見てわからない場合は本屋に行き複数の本で同じ項目について調べます。その中で良いものや何度か自然と見てしまう本が出てくる場合は購入して手元に置けるようにします。これは何度か見てしまうものというのは情報の精度が良いことが多いので他の問題に当たった時もかなり時短になることが多いためです。
体系的に順序立てて学びたい時
これは書籍をまず探してみます。そしてなるべく自分の実現したいことに近いものがあればそれを選びます。この時注意したいのが同人誌と出版社が出しているものの違いを認識することです。同人誌はネットの情報に近いものもあり、第3者の校正が入っていないものもあります。それゆえチュートリアルなどを進めていてもバグが多かったり、ヘタをするとサンプルコードが現在のバージョンでは動かなかったりということもあります。ただ腰を据えて学びたい時にはやはり書籍の方がまとめてくれているものが多い印象があります。
正確な情報が欲しい時
これは書籍の方が全体的な比率では高いですがネットの情報でも「1次情報」はかなり正確性があるので両方探します。例えばHTMLのルールはhttps://html.spec.whatwg.org/multipage/を確認するのが確実です。反面英語で書かれていたり、読みづらかったりというデメリットもあります。なのでこれも読みたい項目をネットの情報と本とで見比べてみたりしながら情報を絞り込んでいきます。
どうしても本が買えない場合
図書館という裏技があります。実は図書館同士は連携していてその図書館に本がない場合他県から取り寄せたりもできると思います。(これは個別に対応しているかを調べる必要がありますが)また本があった場合図書館のコピー機でコピーしたりもできるので、どうしても書籍の一部分が欲しい&他はいらないと言った場合コピーしてファイリングするのも一つの方法です。技術書も結構あるので私もピンポイントでこの本が読みたいという場合は利用しています。
媒体や情報の特性を理解しよう
それぞれの情報、媒体には強みや弱み、正確性だったり、手軽さだったり色々な特徴があることを忘れると効率が悪くなるリスクが高まります。今取り組んでいる課題、目標、それに合った情報はどこにあるのか?常に探っていきたいですね。
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