問い合わせフォームなどのプログラムを必要としない静的なページを作るやり方も現在では多岐にわたります。現在よく使われているツールや手法をざっくりと紹介してみます。
WordPressを使って構築していく
WordPressのメリット
世界のサイトの約40%がWordPressで作成されているとのデータがあるくらいここ10年間で圧倒的なシェア率を誇るCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。もともとブログツールが進化してWordPressになっていることもあり、ブログを基本とした機能(投稿、コメントなど)があらかじめ揃っています。ちなみにこのサイトもWordPressで作成されています。
語弊を恐れずに言えばノーコードサイト作成ツールのような側面とHTMLやPHPなどのプログラムをガリガリいじりながら構築するやり方の両方をサポートしており、使っている人のバックグラウンドも様々です。
強み|WordPress
簡単にブログ記事が増やせSEOがやりやすく、更新も管理がしやすいということがあります。
弱み|WordPress
弱みは使っているサイトが多いのでセキュリティ攻撃の対象になりやすかったり、ウェブアプリケーションのような案件で使ってしまうとある段階で管理コストが増えたりします。
サーバ設定は少し必要になります。
こうった特徴がありますがスモールスタートでとりあえずWordPressから始めるというのはよくあるパターンだと思います。
HTML+CSS(+JavaScript)
HTML+CSSのメリット
いわゆる静的なページと表現されることも多い90年代ブラウザができた時からある作り方です。HTMLというマークアップ言語、CSSという見栄えを調整する言語を書いて構築していきます。例として有名なのは阿部寛さんのHPですね。
強み|静的ページ|HTML+CSSで構築されたページ
強みは爆速です。サーバ側で処理が走らないので良くも悪くもHTTPリクエスト通信のみでページが表示されます。全てをCDNサーバに保存しておくことができるのでサーバコストの削減、ページ表示の高速化などがやりやすくなります。プログラムを動かさないのでセキュリティも強いのが特徴です。
弱み|静的ページ|HTML+CSSで構築されたページ
人によって表示を変える(例えば会員用ページなど)ことは基本的にはできません。またページ増設やメンテナンスの手間、コストがかかります。少なくともHTML+CSS(使うのであれば+JavaScript)のスキルセットが必要になってきますし、FTPツール、サーバ知識なども少しは必要になります。
無料ツール
無料ツールのメリット
wixやjimdoといったサービスを使ってサイト構築するやり方です。直感的に画面をいじりながらサイトが作れてしまいます。サーバ設定なども必要ありません。
強み|ホームページ作成無料ツール
強みはなんといっても導入時のスキルがほぼ必要ないというところでしょうか。またサーバなども用意されているため設定も非常に簡単です。
弱み|ホームページ作成無料ツール
弱みは企業が運営しているということがほとんどなので、運営会社が潰れたらサービスも終了してしまう可能性があったり意外とシェア率がとても低いことです。また運営会社の立場になって考えてもらうとわかりますがマネタイズも非常に難しいビジネスモデルで実は前述の2つ以外にも20年くらい前から無数にサービスはありましたが潰れているものもたくさんあります。また無料とうたっているものの完全無料ではなくオプションを使用すると有料になることも珍しくありません。
10年の経験からサイト制作者がおすすめするのはWordPress
サイトを構築する際にSEOが必要というケースが多いのではないでしょうか。そういった場合には管理コストの低さ、更新のやりやすさが不可欠になるのでWordPressがおすすめですね。
プログラムが必要ない、更新はほとんどしないというケースではHTML+CSSで良いかもしれません。表示の速さはユーザーの使い勝手で最重要とされています。
とりあえず初期コストを抑えつつスキルのないメンバーで立ち上げたいという場合には無料ツールになるでしょう。WordPress、HTML、CSSも最初のハードルはそこまで高くありませんがそれでも実際に運用すれば様々なバグなどが発生してきます。それに対応するにはやはり経験が必要になってきますがそれを極力なしでスタートしたいという場合には無料ツールほど心強いアイテムはありません。
いかがでしょうか。ウェブのアプリケーションまで含めるとさらに様々な技術やサービスを組み合わせて構築されていますが、基本的なWebページを作成するだけでも結構色々なやり方があるんですよね。サイトを引っ越ししたり、リニューアルというのも意外と結構大変な作業になることもあるので事業をベースにどんな作り方が最適なのかは慎重に選んだ方が良いと思います。
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