ホームページを純利益に結びつけるための数値

さまざまな数値

ページビュー、ユニークユーザー数、セッション数、離脱率、滞在時間
ホームページ運用を始めた時、「これがわかれば全てがわかるのでは!?」と
目がドルマークになる方も多いのではないでしょうか。
私自身最初に会社でECサイトに関わり始めた時、一瞬なりました😅

ただ10年運用もやってきて思うのは数値は意味があったりなかったり。
読み方がいくつもあったり、嘘になったり、真実を表したり

現時点で思うのはしっかり『数値を活かすには経験が必要なこと』ははっきりと実感しています。

さらにいうならば数値は扱いを間違えると『とても危険』です。

※今回対象としているのは新規でホームページを立ち上げる、または運用中の比較的小規模なプロジェクトです。大きいプロジェクトでのデータサイエンスやAIを絡めた戦略とは一線を画した考え方だと思いますが一つの経験談として書かせていただいています。

数値について具体的に考えてみる

例えばPV〇〇万達成!アクセス数〇〇万達成!など最近では少なくなってきましたが
こういった成果の発表がされていることがあります。

PV(ページビュー)とアクセス数は同じ意味ですが
これで純利益は必ずアップするのでしょうか?
答えはNoですね。アップすることも少なくはないですが少なくとも100%ではないですし私の肌感覚だと純利益アップに結びつけるにはアクセス数だけでは難しい、他の要素もプラスされてアップしているというのが正直な感想です。

逆の言い方をするとアクセス数だけを集めるというゴールだと難易度が下がることもあります。
ネット黎明期ではこういった手法も通用していた時代があり、それで成功を収めていたサイトも実際にあったことは事実です。ただ長期の視点で見た時にはマイナス面も多いんですよね。

具体的なマイナス面で言うとサーバの実費や人件費は比例して上がります。
規模にもよりますが、これは一定の段階になると急に専門性が必要になったりするので
チームにその辺りの知見がない場合は資金繰りやリソース不足などのリスクになります。

数値を活かす

ではどのように数値を見れば良いのでしょうか。
私のおすすめは逆算です。タイトルに純利益と書いたのもそうですが
多くの企業は最終的には純利益を増やしたい、一定水準をキープしたいというところがほとんどだと思います。
ここで「売上を増やしたい」という言葉を使ってしまうとまた意味が全然変わってきてしまうんですね。売上が上がっても利益が下がった。これ実はよくある話で、さらにいうならばよく耳にするのは黒字倒産なんて現象もあります。数値の意味の例ですが売上がいくら上がっていても、仕入れ値だったり、人件費だったり、設備経費だったりが上がっていたら純利益は上がりません。それどころか下がる場合もあります。ですから確実に目標に近づく数値を把握するためにも次のように手順を踏むとぶれにくくすることができます。

数値を活かす具体的な手順

1.まず最初に事業における現在の目標を決めます。
例)サービスの認知を上げたいのか、売り上げを上げたいのかなど
2.その目標を達成するにはどの数値をどの値まで上げるのかを決めます。(損益分岐点などを参考に)
3.現状の数値を洗い出し活かせそうな数値を、活かせる理由とともに挙げます。

こういったプロセスで出された数値であれば事業に貢献しやすくなります。
なので例えば新規サービスでとにかく認知を増やしたいというゴールを設定するのであれば
とにかくページビューを稼ぐというのもゴールに近い数値なのでOKになります。

どうでしょうか、運営しているサイトや事業のフェーズにもよりますが、目的から逆算して考えた時アクセス解析などの数値に辿り着くのは結構遠い印象がないでしょうか。

コロナが起きてからニュースなどで取り上げられることが多くなり、数値に対しての真剣度が上がったとも感じますが、いろいろな指標があるがゆえにいつの間にか目的がぶれてしまうことがあります。
「この数値ってどんな意味だっけ?」「よくわからなくなった」これがサインです。
そんな時は「目標ってなんだったっけ」、今一度考える時なのかもしれません。

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