WordPressとはブログやホームページ、頑張ればウェブアプリケーションも作れてしまうシステムです。現在世界のサイトの約40%がWordPressで作成されているという統計もあります。このサイトもWordPressで作成しており、私自身個人事業になってから約10年WordPressでサイト制作をしています。ウェブ制作を請け負っている会社さんでもWordPressでの案件は多い傾向にあると思います。
特徴|強み
特徴としてまず挙げられるのはページを簡単に増設できます。元々ブログのシステムとしてスタートしているのでブログの記事としてどんどんページを追加し、管理もしやすい仕組みがベースにあります。ページが追加しやすいのでSEOも比較的やりやすいという印象があります。さらにカテゴリやコメントなどの機能も標準で備わっています。
また、ウェブサイトという形で作り込んでいくこともできます。オリジナルのデザインを組んでいく場合はHTML、CSS、JavaScriptなどの知識が必要になりますが、既存の型(テーマ)を使うことで簡単に形にすることも可能です。テーマは無料のものもありますので初期投資を抑えたい場合にも有効ですね。
WordPressの用途
よく見るのは会社のサイト、店舗のサイトでブログ機能がついていてお問い合わせフォームがあるような構成のサイトですね。これはなぜこういう形になるかというとブログ機能を駆使して記事を増やすことで「検索エンジンに拾ってもらいやすくなる」「同じドメインで作ることでデザインが統一できる」あたりが理由として強いと思います。この2つは「純利益を上げる」「ブランディングをする」など事業に直結するのでここがやりやすいというのはやはり強いですね。
弱み|つらみ
よく言われるのは「セキュリティ」ですね。ユーザーが多い=狙われやすいという理由と、プラグインというプログラムの部品を組み合わせて使える便利な機能があるのですが、これが原因になることが多く数ヶ月に1度くらいのペースで脆弱性が発見されたりしています。大規模サービスや著名な企業、ブランディングサイトなどの場合は特に注意が必要ですが、対策もあるのでベストプラクティスに沿って運用をすれば頻繁に被害に遭うということもないと思います。
プラグイン同士の組み合わせで不具合が出ることがあります。プラグインが便利だと書きましたが結局は違う人がバラバラに開発しているプログラムな訳です。それをWordPressの上に一緒にのせて動かすわけですから不具合も出やすくなります。便利とリスクはまだまだ反比例することが多いですね。
WordPressでウェブアプリケーションを作り込んでいくとどこかの時点で管理コストが上がり、ひどい時には別フレームワークに移行するしかない状態になります。ウェブアプリケーションを作成するのであれば最初から予算を組み、最低でもどこかで移行する前提でスタートをした方が長い目でみた時にはコストも安く済むことが多いでしょう。当たるかどうかという新規事業の場合にWordPressをチョイスするのも一つの方法ですがアプリケーションに移行する際、人材の層が違ってくる場合がありますのでそこも注意が必要です。
情報の多さと安定性
人口も多いので書籍やネット上の情報、コミュニティの活発さなどもあります。それゆえ人材を確保するのもやりやすく、勉強するとしてもやりやすいのもWordPressの特徴です。またWordPress初め、プログラム言語やフレームワークにはバージョンがあり、世界のボランティア(尊敬すべきオープンソースエンジニア)がバージョンを上げていってくれています。ただバージョンが上がると不具合がでたり、大きいものだと機能しなくなったりします。そして後方互換性と呼ばれるのですが昔のバージョンを使い続けられるようにサポートする仕組みがあるのですが、WordPressはそれが異様に長いです。2014年12月19日にリリースされた4.1というバージョンが4.1.35として今年2022年3月11日に更新されています。こういった体制によって安心して使えるため人口が増えるのだと思います。
2022年現在、検索エンジンで出てくるサイトの多くがWordPressを採用していることからも事業にコミットするサイトのベースとしては現役だと思います。どんな人にも間口が広いのもWordPressの特徴です。まずはWordPressを触ってみるのが良いと思います。
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